分光透過率及び反射率測定

 

ガラス、レンズ、フィルタ、ミラーなどの光学素子の分光透過率及び分光反射率を測定する場合は、光源、分光器、試料室、検出器の構成になります。一般的には試料のない状態で一度測定を行い、次に試料をセットして測定を試料のない状態のデータと割り算を行う方法で透過率及び反射率を算出します。

また再現性及びS/N比を良く測定するためのダブルビーム測定方式などがあります。

 

試料がレンズなどの場合には、検出器に入射する光の形状及び位置が変わり再現性が悪いため、積分球を検出器部に設置し入射光形状及び入射位置をキャンセルし、測定を行う必要があります。

 

積分球は球面内面に硫酸バリウム(BaSO4)などを塗布したもので入射口と検出器口の設置位置が90°方向にずれた形になっています。入射した光が積分球内面で拡散反射し、その拡散光を検出することにより入射光形状及び入射位置をキャンセルすることができます。

 

 

 

 

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